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2015年10月21日 (水)

「光のノスタルジア」「真珠のボタン」

「光のノスタルジア」「真珠のボタン」、

南米ドキュメンタリーの巨匠、パトリシオ・グスマン監督が

混迷する文明社会に驚異の映像美で問う一大連作叙事詩。

岩波ホールにて10/10~11/20まで公開。

「光のノスタルジア」

チリ・アタカマ砂漠。標高が高く空気も乾燥しているため

天文観測拠点として世界中から天文学者たちが集まる一方、

ピノチェト独裁政権下で政治犯として捕らえられた人々の

遺体が埋まっている場所でもある。

生命の起源を求めて天文学者たちが遠い銀河を探索する傍らで、

行方不明になた肉親の遺骨を探して、砂漠を掘り返す女性たち・・・。

永遠とも思われる天文学の時間と、

独裁政権下で愛するものを失った遺族たちの止まってしまった時間。

天の時間と地の時間が交差する。

「真珠のボタン」

全長4300キロに及ぶチリの長い国土は太平洋に臨んでいる。

その海の起源はビッグバンのはるか昔まで遡る。

そして海は人類の歴史をも記憶している。

チリ、西パタゴニアの海底でボタンが発見された。

----そのボタンはピノチェト政権により政治犯として殺された人々や、

祖国と自由を奪われたパタゴニアの先住民の声を我々に伝える。

火山や山脈、氷河など、チリの超自然的ともいえる絶景の中で流されてきた多くの血、

その歴史を、海の底のボタンがつまびらかにしていく。

10211

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